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カウンセラー養成講座 ≪パートIII「カウンセリング的態度を学ぶ」≫

 「カウンセラー養成講座パートⅠ」では「交流分析」を学んでいただきました。交流分析の根幹は、「過去と他者は変えられない。変えられるのは自分の今からだけである。今が変われば、過去がどうであったかは問題ではない」というものでした。ところが現実的には、私たちは過去の出来事の影響を現在の生活に大きく響かせ、そのために苦しんだり悩んだりしながら日々を過ごしていることが多いのではないでしょうか。 では、常に「今、ここで」の自分を見失うことなく生きる人と、過去の出来ごとに足を引っ張られ、過去の感情を引きずって今を生きる人の差は、いったいどこから生じてくるのでしょうか。それは「人生脚本」の中にあるということを知りましたが、親が子に与える影響は大きいということです。

 次に「同講座パートⅡ」では、「人の心はなぜ病むのか・病むとはどういう実態を言うのか」について学んでいただきました。人の心が病むか病まないかは、人間のそれまでの生活歴史、つまり各精神発達段階における課題が充足されたかどうか、それも人生早期の課題であればあるほど混乱はひどく異常性が大きくなる、ということでした。心を病んでいる人は決して特殊な人ではなく、弱点が折り重なっているのだと。

 他者の心の内面を理解しようとするとき、私たちが直接知ることができるのは、自らの心の動き――これにしても、その全てを知るなどということはとてもできないが――のみであって、他者の心の動きについては、その行動や言葉から推測していくよりほかありません。他者の行動や言葉を自らの心の動きに照らして、その行動や意図を推測し了解していくことになります。このとき、相手の話しに対して外的な判断を下したり、自分の考えを述べたりするのではなく、ただただじっくりと耳を傾け、そこに生じてくる感情体験を共にしていこうとする態度が求められます。これが共感と呼ばれるもので、そうした態度をもって初めて、私たちは他者の心の内面へと近づけるのです。

 他者理解というとき、ただ相手の意を汲むということだけでなく、相手に触発されて起こってくる自らの心の動きにも注目していくことが大切です。私たちは、それぞれがパーソナリティーという特有な色メガネを通して他者を眺めています。私たちの主観というのは、歪みのある鏡のようなもので、そこに映し出される他者像は、それぞれのパーソナリティーによって多少とも歪められた像です。その歪みを矯正するには、自らの心の動きの特質や傾向について多くを知らなければなりませんから、自己理解と他者理解は並行すると言えます。より深く自己を知る者こそが、より深く他者を知ることができるのです。そして、他者へのまなざしの温かさは、自らがどれだけ自己理解を深め、パーソナリティーの統合的な発達をとげられるかにかかっていると言えます。

 「カウンセリング的態度を学ぶ」として下記の通り8回で組み立てました。悩める人に寄り添い、ひたすら聴き続ける力を培っていただきたくご案内いたします。ご参加ください。

第1回目 3月23日(水) 「カウンセリングの意味と目的・分裂病者の行動特性」
カウンセリングの目標は「治癒」や「成長」であり、未来の可能性に注目していく課程です。深く苦しめば苦しむほど、人間の真実が見えてきて、本当の優しさがわかってくるものです。
第2回目 3月30日(水) 「カウンセラーの役割とカウンセリングの限界」
濃密な人間関係を通しての相互作用は、人間の心理的健康を保つためには、空気のように生涯にわたって必要です。
第3回目 4月6日(水) 「カウンセラーの能動性と受動性」
クライアントがカウンセラーに話す気になるには、カウンセラーの側に、まず母親に似た準備性-能動性が求められます。
第4回目 4月13日(水) 「見立て」
自己理解を超えた他者(クライアント)理解はあり得ません。クライアントが気づいていない点にカウンセラーはしばしば気づいています。それがクライアントを支えるのです。
第5回目 4月20日(水) 「想像と観察の区別」
人間を観察すると、人間は統合された存在であると言えます。想像することと行動に移すこととは別のことです。
第6回目 4月27日(水) 「感情的共感」
感情機能の回復が主体性の回復につながります。カウンセリングの根幹です。
第7回目 5月11日(水) 「感覚的共感」
意識のプロセスで最も重要なポイントは、感覚レベルから感情レベルへの移行の段階です。
第8回目 5月18日(水) 「ゲシュタルトの祈り」
私は私、あなたはあなた。私がこの世に生きているのは、あなたの期待に応えるためではない。また、あなたがこの世に生きているのは、私の期待に応えるためではない。私は私です。あなたはあなたです。

◆開催時間
毎回19:00~21:30(2時間30分)

◆会 場
勁草学舎 3階セミナールーム301号

◆受講料
全8回で25,200円(1回あたり3,150円)

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