授業の現場から No.2

ある授業の中で、憲法の話になりました。
憲法の三大原則などは知っている生徒も多くいます。
第9条のことから集団的自衛権の話になり、自衛隊のあり方を含めて日本国憲法を改正して、
現状に適した形できちんと定義し直した方がよいのではないかという人たちもいる、という話をしました。
今まで憲法を改正したことが一度もなく、すごく難しい問題ではあるけれども、どう考えるかを生徒たちに聞いてみました。
すると、ある生徒が「どうでもいいんじゃん。誰かが決めてくれるよ。」と言ったのです。
私は、衝撃を受けてしまいました。すごく実感を伴った言葉であり、子どもたちの認識や現実感覚をとてもよく表した表現だと思いました。
教育者の端くれとして私が伝えたのは、色々なことを今のような意識で他者に任せっぱなしにすることはこわいことであり、
自分が一つ一つの事象について情報を集め検討し、決めて行動する、この一連を続けていくことこそが人生なのである、
ということだけは理解して欲しい、と伝えて授業に戻りました。

皆さんは、こうした子どもたちの言動をどう受け止めますか?

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